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用語集

目次

あ行

アナフィラキーショック
アレルゲンに反応した固体が、再びその抗原にさらされたとき、分泌されるヒスタミンなどの化学物質により急激な症状を引き起こす生体現象。血圧低下、意識消失などショック状態を引き起こす。
 
 
アレルギー
人間の体は外からウィルスや細菌などの異物が入ってきたときに、これに対して防衛しようとする働きがある。これを免疫反応といい、再びその異物が入ってき たときに攻撃できるよう抗体が作られる。この免疫の働きが過敏すぎると体に無害な異物にまで反応して、かえって体に不利に働く事がある。このような反応を アレルギーといい、食物を抗原として起こる反応を食物アレルギーという。
 
 
アレルゲン
アレルギー反応を引き起こす物質をアレルゲンという。1人で何種類ものアレルゲンを有する場合も少なくない。食生活の差、民族による違いも考えられてい る。乳幼児期の主な食物アレルゲンは鶏卵と牛乳であるが、学童期から成人になるつれ、えび、イカ、やカニなどの甲殻類、ピーナッツ・ナッツ類、小麦、魚介 類、野菜などいろいろな種類の食物アレルゲンが増えてくる。
 
 
アトピー性皮膚炎
アトピーとは奇妙なという意味で、アレルギー疾患を起こしやすい状態を呼ぶ。アトピー体質の人が発症する湿疹がアトピー性皮膚炎。はっきりとした原因は解明されていないが食物アレルギーが関与していると考えられている。
 
 
ウエルシュ菌
食中毒菌。下痢と腹痛が主な症状で回復は早く、予 後は比較的良好。加熱調理食品が原因食品の主役、食肉や煮魚いなり寿司など多種多様な食品が原因となる。潜伏平均12時間、腹痛と下痢が症状。調理時の加 熱で汚染する菌の発生を完全に抑える事は出来ない。温めなおし(再加熱)に失敗する例が多い。
 
 
遺伝子組換食品
遺伝子を組み替えて、農薬に強い、除草剤に強いな どの新しい性質を持ったものを作り出した食品。除草剤に強い草の遺伝子を大豆やトウモロコシにいれることで、栽培時には除草剤をまき、除草剤に強い遺伝子 を組み込んだ農産物だけが成長するようにコントロールした作物。環境への影響と食品としての安全性の問題が指摘されている。
 
 
栄養教諭制度
食に関する指導(学校における食育)の推進に中核的な役割をになう「栄養教諭」制度が創設され、平成17年度から施行されている。職務は①食に関する指導 ②学校給食の管理で、資格は大学における所要単位の取得により免許状を取得する事が基本。配置は地方公共団体や設置者の判断による。
 
 
塩蔵品
水産品の場合、サケ、ます.サバなどとすじこ、たらこ、かずのこなど。近年は減塩への嗜好が高まり、食塩使用量が減少している。このような塩蔵品の貯蔵性は低く、特に最近の主流である薄塩製品では容易に腐敗するので冷蔵保管が原則。
 
 
黄色ブドウ球菌
食中毒菌。小学校の給食用脱脂粉乳による大規模食中毒事件を発生させた感染症起因菌。潜伏期間平均3時間、悪心(吐き気)に始まり少し遅れて下痢を起こす。にぎりめし、弁当、寿司、和洋菓子及びさつま揚げなどの魚介練り製品に多い。

か行

かみかみ給食
現代の子どもは柔らかい食品を好む傾向があり、このため顎の発達が遅れ、歯並びが悪い子どもが増えている。かみ合わせが悪いと脳の発達にも影響するといわれており、よくかんで食べる習慣を身につけることが大切。このため、学校給食では、炒り豆やするめなど歯ごたえのある食品を取り入れた献立の日を「かみかみ給食」等とよんで、よくかんで食べることを指導している。
 
 
缶詰
缶詰は食品を缶に入れ、空気を排除した後、完全に密封して、加熱殺菌したもの。中身が腐敗することなく常温でも長時間の保存が出来る。多くは薄い鉄板にスズをメッキしたブリキ製の容器に詰められている。
 
 
乾製品
原料を乾燥させて水分を少なくしたもので、 簡便な製品であり食品貯蔵方法としては長い歴史がある。乾燥によって風味が増し、その上、栄養価の損失がほとんどない。包装などほかの技術の併用により比較的乾度の低い製品が流通するようになってきている。例 素干し品(身欠きにしん・するめ・ひだら・田作り)煮干品・塩乾品熱・乾燥・煤焼・圧搾・冷却などの加工処理を施した味の濃い保存食品。例 みりん干し・でんぶ・乾燥角煮・ふりかけ・蒲焼
 
 
カンピロバクター
食中毒菌。家畜や家禽あるいはイヌ、ネコなどあらゆる動物に分布し、食肉、食品などを媒介として感染。病原性大腸菌中毒と並んで発生頻度の高い食中毒のひとつに数えられる。
 
 
全国学校給食週間
戦後の学校給食は、昭和22年1月に全国の都市部の小学校を中心に開始された(東京・神奈川・千葉の3都県の児童約25万人に対しては、前年12月から試 験的に実施していた)当時の日本は、戦後の食糧難から、学校給食用物資を独自で賄うことが困難であったので合衆国軍総司令部の物資や、アメリカの慈善組織 による海外援助事業として送られた「ララ」物資が当てられた。昭和21年12月24日には、総司令部、ララ委員会日本政府等の関係者が東京都の永田町小学 校に参列し、物資の贈呈式を行った。文部省(現文部科学省)では、この日を学校給食記念日として各種の事業を実施したが昭和25年から「全国学校給食週 間」と改め、期間を1月24日から1月30日までの一週間とした。その後、今日まで学校給食に対する感謝と将来の発展を期するための行事が全国で行われて いる。
 
 
学校給食
明治22年山形県鶴岡町で行われたのが始まりとされ、戦後は困難な食糧事情のもとで、主として経済的困窮と食料不足から児童生徒を救済するための措置として、アメリカ等からの脱脂粉乳等の援助物資を受けて再開された。その後、学校給食の意義に対する理解が深まり、学校給食法(昭和29年)の制定をはじめとする制度面での整備面があいまって、学校給食は逐年、普及が図られてきた。その結果、平成15年5月学校給食を受けている幼児,児童、生徒数は1043万人であり、実施率93.2%。このうち、完全給食の実施校は小学校で95.7%中学校で72.7%全体で87.5%であった。実施主体は義務教育諸学校である市町村等の責任の下に実施される事を前提にして規定されている。学校給食に要する経費については法により人件費は、施設設備費は設置者が負担して、食材料費等は保護者が負担する事になっている。
 
 
学校給食法
昭和29年法律第160号  目的は第1条に「この法律は学校給食が児童および生徒の心身の健全な発達に資し、かつ国民の食生活の改善に寄与するものであることをかんがみ、学校給食の実施に関し必要な事項を定めもって学校給食の普及充実を図ることを目的とする」と定められている。
 
 
行事給食
学校給食では、雛祭りや端午の節句、七夕など、日本の伝統的な行事のほか、クリスマスや卒業式などの折々の行事に併せて、行事にふさわしい献立を工夫してる。家庭の食事から伝統の行事食が減少しつつある現在、学校給食は食文化の伝承の場ともなっている。
 
 
交流給食
学校給食では、食事を通してコミュニケーションを深めることを目的に、これまでのクラス単位の枠を越えて様々な人々との会食を行っている。学校内では、異クラス、異学年、学校外では小学校と中学校などのほか、保護者との交流給食もある。
 
 
孤食
孤食は、家族がいても一人だけで食事をすることで、核家族化、少子化などの社会現象にともない問題となってきた食事形態。
 
 
個食
個人がそれぞれ好きなものだけを食べることです。
 
 
粉食
スパゲッティやパンなど粉を使った主食を好んで食べる事
 
 
固食
固定した自分の好きなものしか食べない事
 
 
小食
しょうしょく。食べる量が少ない事

さ行

サルモネラ菌
食中毒菌。食品を汚染したサルモネラが小腸内で増殖することにより起こる。生態は温かい、・冷血動物の腸管内保菌、その大便の飼料、更には食品の汚染へと つながるサイクルで広く分布する。原因食品は食肉、卵、ミルク、食肉の練り製品、ココナツなどサルモネラ食中毒の多発は卵のサルモネラ汚染や肉類を主とす る食事の西欧化現象と密接な関係がある。
 
 
残留農薬
「残留農薬」とは、農薬の使用に起因して食品に含まれる特定の物質を意味する。 農薬が残留した食品を摂取することにより、人の健康を損なうことがないよう、食品衛生法に基づき、全ての農薬について残留基準(いわゆる一律基準を含む)が設定され、これを超えるような農薬が残留している農産物等は販売禁止等の措置が取られる。
 
 
事業所給食
1871年(明治4年)群馬県富岡に官営の富岡製糸工場が設立されたときとされている。明治政府は長 い間の鎖国政策によって生じた、あらゆる面での近代化の遅れに気づき、それまで家内工業的に細々と営まれてていた繊維産業の近代化に着手し、フランス式製 糸工場を官営により起こした。ここでは大量労働力が必要になり必然的に遠隔地からも多くの労働者を集めざるを得ず、これに伴って食事の供給が必要となり、 ここに初めて近代的な事業所給食が芽生える事になった。このときの給食は民間の賄業者の委託給食であったとされる。
 
 
脂肪エネルギー費
脂肪エネルギー比は、摂取した食品から得られるエネルギーのうちの脂肪に由来する比率をいう。食品のエネルギーは、たんぱく質、脂肪、炭水化物に換算計数を掛けて求めます。食事は、たんぱく質、脂肪、炭水化物から摂取するエネルギーのバランスがとれていることが重要で、摂取する熱量を100として、たんぱく質、脂肪、炭水化物から摂取する熱量比率をそれぞれ12~13、20~30、68~57に保つことがもっとも健康的であるとされている。学校給食では、脂肪の過剰摂取による肥満を防止するため、脂肪エネルギー比を25~30%とする。
 
 
消費期限
定められた方法により保存した場合に、腐敗・変敗その他の食品の劣化に伴う衛生上の危害が発生する恐れがないと認められる期限(弁当、惣菜、調理パン、生菓子、食肉、生めんなどに表示)。
 
 
賞味期限
定められた方法により保存した場合に、期待されるすべての品質の保存が十分に可能であると認められる期限を示す年月日をいう。ただし、当該期限を越えた場合であっても、これらの品質が保持されているいることがあるもの。「安全性」に重きを置いた消費期限と違い、賞味期限はおいしさに重きを置かれ、この期限を過ぎても急に安全性が損なわれるわけではない。
 
 
醤油
蒸かした大豆にと炒った小麦に種コウジを加えて醤油コウジを作り、水と塩をl加え発酵熟成させ、圧搾機で絞り70~80℃で加熱殺菌し、オリを除いて作ったもの。
 
 
食育
自ら食を選ぶ能力を含めた食の自己管理能力を育て、一人一人が自分の健康を守り、健全で豊かな食生活を送る力を育てようとするもの。「知育」「徳育」「体育」という3つの教育の基礎に位置づけられる。
 
 
食育基本法
平成17年6月に成立。国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育む事が出来るよう、食育を総合的かつ計画的に推進する事を目的にしている。
 
 
食塩
科学的に言えば塩化ナトリウム(NaCl)のことで、重要な調味料、人体に不可欠な成分。
 
 
食酢
食酢には大別して、醸造酢、合成酢、両方を混合した半合成酢とがある。合成酢は水で薄めた氷酢酸に甘味料、食塩、化学調味料などを加えて作る。これに香味を浴するために醸造酢を加えたものが半合成酢。
 
 
食中毒
食中毒は、食品や水の媒介により起こる急性胃腸炎及び神経障害などの中毒症状の総称。食中毒起因細菌あるいは植物性及び動物性自然毒、また時には毒性の化学物質によって汚染された食物の摂取により集団的に発生する。わが国の食中毒は大半は細菌性のものである。
 
 
食堂・ランチルーム
学校の食堂は、学校給食をとる場所として使用することを目的に設置されたもので、専用食堂のほかに、多目的ホールを食事の場として使用する兼用食堂もある。ランチルームは余裕教室を改修して学校給食をとる場所として整備したもの。
 
 
食品添加物
加工食品を作るときに使われる水以外の原料のうち、素材となる食品のほかに使われるもの。次の目的がある。改行・食品製造または加工するときに必要なもの・食品のかたちを作ったり、独特の食感を持たせるために必要なもの・食品の色に関するもの・味に関するもの(旨み、甘み、酸味などの味を付けるもの・栄養成分を補うためのもの・品質を保つためのもの
 
 
食用油脂
食用油脂には大別して食用油と食用脂がある。食用油は常温で液体のもの、食用脂は常温でペースト状、固体状のもの。食用油には大豆油、菜種油、米油などの植物油、畜産動物油そして、いわし油、鯨油、などの魚油がある。食用脂には動物性のバター、マーガリン、ラード(豚脂)、ショートニング、ヘッド(牛脂)などがある。植物性ではパーム油、やし油など
 
 
真空包装食品
パック後加熱・加圧殺菌してあるレトルト加工にたいして、パック後加熱していない包装食品として真空包装食品(真空パック)。パック後脱気させる事で細菌の増殖を防ぐ加工法だが低温管理が必要。
 
 
真土不二
「体と土とは1つである」とし、人間が足で歩ける身近なところ(三里四方、四里四方)で育ったものを食べ、生活するのがよいとする考え方。生物とその生息している土地、環境とは切っても切れない関係にあるという意味合いで使われる。文献とし最初に登場するのが、中国の仏教書『盧山蓮宗寶鑑』(1305年、普度法師編)といわれ、仏教界では身土不二(しんどふに)と読む。食養を唱える医療関係者、料理研究家、さらに食・農・環境のあり方を探る生産者や消費者の間で「地産地消」「地域自給などの言葉とともに、食に対する思想、信条の1つとし
 
 
セレウス菌
食中毒菌。下痢、嘔吐が症状。米飯類による食中毒が多く、原因として前日に炊飯され残った米飯を室温で保管し、これを用いて調理していることが多い。保管中にセレウス菌が増殖して毒素を発生し調理しても毒素はそのまま残り、これを人が摂取して食中毒を起こすとされる。
 
 
ソース
タマネギ,ニンジン、トマト、セロリー、ニンニクなどの野菜類やリンゴなどの果実,コショウ、トウガラシその他の香辛料を使って作るが濃厚ソースにはトマトピューレやリンゴを煮詰めたり物が加えられる。

た行

調味加工品
濃い調味液に浸透するか、または比較的多量の調味料や香辛料を添加して、その後煮熱・乾燥・煤焼圧搾・冷却などの加工処理を施した味の濃い保存食品
 
 
チルド食品
チルドの温度範囲は国際的には慣行的に-1℃~1℃を用いてきているが日本ではこの温度帯を広げてチルドの呼称が用いられている。クーリングは常温から5℃までチルドは5℃からー5℃、フローズンは-15℃としている。
 
 
腸炎ビブリオ
食中毒菌。多くは、魚介類を介し、ヒトへと感染し、下痢や海水の接触による創傷感染や中耳炎を起こす。
 
 
伝統食・郷土食
日本には、正月や節句、祭りなどの行事の折りの食事として、昔から家庭や地域に伝わる料理があります。正月のお節料理などはその代表的なものです。また、 地域の特産物を生かした料理や、地域の特性によって特有の発達をした料理は、いわゆる郷土料理として親しまれています。学校給食では、四季折々の行事食 や、各地の郷土料理などを積極的に取り入れ、日本の食文化の継承と地域の理解を深める努力をしています。また、姉妹都市など外国の料理も取り入れて、様々 な国の食文化に接する機会を設けています。
 
 
特別栽培農産物
農産物が生産された地域の慣行レベルに比べて化学合成農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培された農産物。
 
 
トランス脂肪酸
マーガリンなどを製造する際、液状の不飽和脂肪酸を固形化するために水素添加を施すことによって、飽和脂肪酸に変化させる過程において発生する物質。また反芻動物の肉や乳脂肪中にも存在する。トランス酸の摂取量が増えると動脈硬化症の危険性が増加されると報告されている。
 
 
鳥インフルエンザ
トリインフルエンザ(鳥インフルエンザ:別名 家禽ペスト)は、インフルエンザ ウイルスの感染による家禽(かきん)類を含む鳥類の疾病。鳥インフルエンザのうち、死亡率が高いか、ウイルスが変化して死亡率が高くなる可能性のある特定のものを高病原性鳥インフルエンザという。鳥から鳥へ直接感染するだけでなく、鳥の間では水、排せつ物等を介しても感染する。生きた鳥との接触等により、人に感染した例が知られているものの、食品(鶏卵、鶏肉)を食べることによりインフルエンザウイルスが人に感染することは世界的にも報告されていない。しかし、鳥インフルエンザにかかった鳥の羽や粉末状になったフンを吸い込んだり、その鳥のフンや内臓に触れてウイルスに汚染された手から鼻へウイルスが入るなど、人の体内に大量のウイルスが入ってしまった場合に、ごくまれに感染することが報告されている。なお、海外では、人から人へ感染したことが疑われる事例が数件報告されている。いずれの事例も、患者の世話をした家族が感染するなど、ある程度の期間、密接に患者と接触したことによる感染と考えられている。
 
 
トレイサビリティ
トレーサビリティーとは「足跡を追う(トレース)」と「できること(アビリティ)」を合わせた言葉で、「追跡可能性」と訳される。食品の取扱いで、流通から生産現場までさかのぼりその食品の履歴を知ることが出来る。
 
 
トマトケチャップ
完熟した赤色トマトを破砕裏ごしして濃縮したもの、またはトマトペースト、トマトピューレ、トマトパルプに食塩、糖類その他の調味料、ニンニク、タマネギ、香辛料を加えて調味し,容器に充填して加熱殺菌したもので、糖度が 25度以上のもの。
 
 
特定原材料
アレルギーを起こしやすいと考えられる食べ物のうち、発症数が多く重要度が高い5品目は「小麦、そば、鶏卵、牛乳(乳製品)、落花生」。これらは食品衛生法で特定原材料に指定され、これらを含む加工食品は必ずその旨を表示しなければならない。
 
 
特定原材料に準ずる推奨品目
特定原材料5品目のほかに、過去に一定の頻度で発症が見られる食べ物は20品目(アワビ、イカ、エビ、オレンジ、カニ、キウイフルーツ、牛肉、クルミ、サケ、サバ、大豆、鶏肉、マツタケ、モモ、ヤマイモ、リンゴ、ゼラチン、バナナ)がある。これらを使用している加工食品は食品表示の義務はないが、できる限り表示するよう推奨されている。
 

な行

乳製品
牛乳など乳類を原料とした加工品で、クリーム、バター、チーズ、練乳、粉乳、発酵乳、乳酸飲料などがある。
 
 
ねり製品
魚肉に食塩を加えてよく練りつぶした後、成型・加熱したもの。多種の魚肉を混ぜあわせたり、 すり肉に他素材を付加することが出来るほか、自由に成型が出来るため種類は豊富。例 かまぼこ ちくわ・ソーセージ・さつま揚げ・はんぺん・つみれ
 
 
農薬
農作物を害する菌、線虫、だに、昆虫、ネズミその他の動植物またはウイルスの防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤、その他の薬剤及び農作物の生理機能の増進ま たは抑制に植物成長調整剤、発芽抑制剤その他の薬剤を言う(農薬取締法)。農作物の病害虫を防除するための天敵も農薬とされている。
 
 
ノロウィルス
非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウィルスの一種。カキなどの貝類による食中毒の原因によるほか、感染した人の糞便や嘔吐物、あるいはそれらが感染したもの から出る塵芥を介して経口感染する。ノロウィルスによる集団感染は世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生している。症状は1~2日の潜伏期間を経 て、急性胃腸炎の症状が現れ、多くの場合、嘔吐、下痢、腹痛が見られ、微熱が伴うこともある。症状の始まりは突発的に起こることが多く、吐き気が収まった 後は急激且つ激しい悪寒が続く。これらの症状は通常1,2日で治癒し後遺症が残ることもない。免疫力の低下した老人では死亡した例も報告されている。
 

は行

バイキング方式
バイキング方式は、大皿にもられた料理を、各自の嗜好に合わせて必要な量をとる食事の方式をいう。学校給食では、児童生徒が自分に適した食事の内容や適量を把握する能力を育てるため、バイキング方式やカフェテリア方式など、選択できる食事の方式を取り入れている。
 
 
HACCP
HACCPとは、「Hazard Analysis Critical Control Points」の頭文字をとったもので、日本語では、「危害分析重要管理点」と訳され、「ハセップ」または「ハサップ」と呼ばれる。食品の調理や製造にお いて、O-157やサルモネラといった食中毒菌や異物を着実にコントロールするための新しい手法で、調理や製造の防止方法を検討しておく。そして常に、危 害の防止措置がとられていることを確認し、それを記録に残すシステム
 
 
BSE
BSE(Bovine Spongiform Encephalopathy:牛海綿状脳症)は牛の脳の組織がスポンジ状になる病気で、 1986年に英国で初めて報告された。感染した牛は潜伏期間(約2~8年)を経て、発症すると行動異常、運動失調などの神経症状を呈し、発病後2週間から 6ヶ月で死亡するという。充分な解明には到ってないが、プリオンという細胞タンパク質の1種が異常化し、異常型プリオンになることが原因ではないかと考え られている。
 
 
病原性大腸菌
食中毒菌。ヒトや腸管内あるいは食品や河川水などの自然界に広く分布する大腸菌のうちヒト腸炎を起こすことから一般の大腸菌と区別して病原性大腸と呼ばれる。O157が代表で下痢性大腸菌と呼ばれることもある。
 
 
ふし類
一般に魚肉を煮熱後、焙乾して充分に乾燥した製品。かつお節、さば節など
 
 
ポジティブリスト
ポジティブリストとは、原則全てが規制(禁止)されている中で、例外(使用、残留等)を認めるものを一覧表に示したものを指し、原則規制がない状況で規制しているものだけを一覧表にするネガティブリストの対義語です。 食品衛生法では、食品添加物については以前よりポジティブリスト制度による規制が行われていました。平成15年の食品衛生法の改正により、農薬、動物用医薬品、飼料添加物(農薬等)についてもポジティブリスト制が導入され、平成18年5月29日より施行されました。従前の制度においては、残留基準が定められていない農薬等
 
 
ポツリヌス菌
食中毒菌。ポツリヌス中毒は食品内でポツリヌス菌が増殖した際に毒素を食品とともに摂取して発病する。北海道や東北地方の河川、沼 海岸をポツリヌス菌E型が濃厚に汚染しているためこれらの地域で製造するいずしなど発酵食品による中毒が多い。
 
 
保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)
食品ごとに厚生労働大臣の許可又は承認を受けなければならない「特定保健用食品」と、類型化され、規格基準や表示基準等が設定された「栄養機能食品」の総称が、「保健機能食品」です。 このうち「特定保健用食品」は、身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含んでおり、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなどの、特定の保健の用途のために利用されることを趣旨とした食品であり、販売するためには、特定の保健機能について、科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査及び国から個別に許可を受ける必要があります。 また「栄養機能食品」は、高齢化や食生活の乱れなどにより、通常の食生活を行うことが難しく、一日に必要な栄養成分が摂れない場合など、栄養成分の補給・補完のために利用してもらうことを趣旨とした食品で、一日当たりの摂取目安量に含まれる当該栄養成分量が上・下限値の範囲内にある必要があり、また、栄養機能表示だけでなく、注意喚起表示等も表示する必要があります。表示に際しては、厚生労働大臣の個別許可は必要ありません。

ま行

マヨネーズ
食用植物油、食酢、卵黄を主原料にして、これに砂糖、食塩、調味料及び香辛料を混合して乳化させた半固体状のソース。
 
 
味噌
蒸かした大豆に塩きりこうじ(米こうじに塩を加えたもの)、水を加えて仕込み発酵熟成したもの。
 
 
みりん
焼酎に米こうじと蒸したもち米を加え、発酵させて、でんぷん等を糖化した後カスをとって作る。

ら行

ララ
アメリカの宗教団体を中心に起こった慈善組織、海外事業運営篤志団アメリカ協議会(American Council Voluntary Agencies Work Abroad)が、1946年6月に特に日本・朝鮮及び沖縄の救援事業を行うために特別委員会を設置することになり、これをアジア救援公認団体(Licensed Agencies for Relief in Asia)と呼んだ。ララは、この頭文字をとったもので、LARAと略称された。
 
 
冷凍食品
密な意味での冷凍食品は①前処理をされている②急速凍結されている③使用する直前まで包装されている④使用するときまでー18℃いかに保たれている。これらの4つの条件から冷凍食品区品としてさまざまな特質が生まれてくる。●獲りたて、作りたての品質や栄養は長時間そのまま保存できる。●価格が比較的安定している。●季節や場所に(地域)に関係なく利用できるのでメニューの多様化に役立つ。下処理をしてあるので調理作業んも合理化が計れる。保存料などを使うのでなく低温で貯蔵しているので安全である。
 
 
レトルトパック
パックに調理した食品を詰め、熱溶融により密封し加圧・加熱殺菌したもので、パック後加熱してあるのが特徴。常温保存が可能で、使用するときは温める程度に湯の中につけるだけと簡単
 
 
ロハス
米国の二人の学者が定義した健康と環境に配慮した生活を大切にし、持続可能な社会を望むライフスタイルを示す言葉で、lifestyles of health and sustainabilityの頭文字をとっている。自分の健康だけでなく、環境問題や社会への問題にも関心をもって行動する人たちの生活スタイル全般を指す。
 
全国給食事業協同組合連合会
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TEL:03-3256-9966
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